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2006/08/10

Virtual PC 2004で複数のバージョンの開発環境を構築する Virtual PC 2004で複数のバージョンの開発環境を構築する

(新バージョンの検証や保守用の旧バージョンの開発環境を独立して構築)

Tags: [Windows], [無人インストール]





Microsoft Virtual PC 2007 SP1(2008/05/15)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=28c97d22-6eb8-4a09-a7f7-f6c7a1f000b5&DisplayLang=ja

●Virtual PC 2004とは(以下 VPC2K4と略す)
Windowsの中に別のパソコンを作る事ができるソフト。

●現在は Virtual PC 2007が提供されているのと 2004は不具合が有るので 2007に移行しましょう。

ここでは VPC2K4で作った仮想PCに FPGAの開発環境をインストールして動作の確認を行ないます。

利点
として、
・仮想PC上に開発環境を構築する事で現状の開発環境とのバッティングを防ぐ事ができる。
・仮想PC上に開発環境を構築しておいて、その仮想HDDファイルを開発グループ内で使用するようにすれば環境構築の手間が1回で済み、同一の環境下で開発が進められる。(ライセンスに注意)
・新しいバージョンの開発ソフトの検証や実験が気楽にできる。(通常は安易に新バージョンにするとコンパイルエラーや微妙な動作不具合のトラブルが往々にして起きる。特に Xilinxの ISEは 120%の確率で危険)
・旧バージョンの開発環境を構築しておけば過去に設計したデザインを仮想HDDファイルを保管しておく事で保守できる。
・インストールするのが不安なソフトを気軽にインストールできる。(仮想PCを実験場にする)
・VPC2K4はプリンタポートの共有も可能なので VPC2K4上の Quartusから ByteBlasterMV経由で FPGAに JTAG書き込みができる。(動作確認済み)

・開発関係のソフトは旧バージョンと新バージョンでコンパイルでエラーが出たり結果が異なったりする事あります。また、エラーが出なくても生成した物が動かなかったりする事も当たり前の事の様に発生します。仮想PCに開発環境を構築すれば事前に評価・実験する事が可能です。

・Virtuar Server 2005や VMwareと比べ VPC2004はインストールサイズが少なく使い方が非常に簡単です。

・参考ページ
Virtual PC 2007
Microsoft Virtual PC 2007 (無償ダウンロード)
※裏技でWindwos2000にもインストール可能
クライアント向け仮想化ソフトウェアVirtual PC 2007を利用する (←ここの解説内容は必見!)

Virtual PC 2004 SP1
Microsoft Virtual PC 2004 Service Pack 1 absolutely free (無償ダウンロード)
Microsoft Virtual PC 2004 サポート ページ 問題解決によく利用されている技術情報
デスクトップOSのマイグレーションを支援するVirtual PC 2004 (←ここの解説内容は必見!)
仮想マシンにおける差分ディスクと復元ディスクの違い (←差分ディスク機能は便利!)

[PPT] TechNet Evening Virtual PC 2004 & Virtual Server 2005
[PPT] WIN388 Using Virtual PC 2004: Tips and Tricks

Virtual Server 2005は無償提供されています。
※ホスト側に Windows XP Professionalか Windows Server 2003が必要(Windows 2000では動作しない)
Microsoft Virtual Server 2005 R2 の製品概要 (無償ダウンロード)
Virtual Server 2005 R2 を利用したシステム構築の応用例
サーバ・システムの統合/マイグレーションを推進するVirtual Server 2005
開発環境としての「Microsoft Virtual Server 2005」
無償の「Virtual Server 2005 R2」は,セキュリティ設定に“要注意”

・Windows Server 2003 R2
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・Windows Vista

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●Virtual PC 2004の動作環境
・ホストPC
CPU:AMD Athlon XP 2500+
MEM:1024MB
OS:Windows 2000 Professional SP4

・構築した仮想PC
CPU:AMD Athlon XP 2500+相当
MEM:256MB
OS:Windows 2000 Professional SP4

・動作試験した開発環境
Altera Quartus II 4.2(FPGAの開発ツール)

・使用したバージョン Virtual PC 2004(試用版)
使用したバージョン Virtual PC 2004(試用版)

・使用したパソコン環境
(AMD Athlon XP 2500+/ MEM 1024MB/ Windows 2000 Professional SP4)
使用したパソコン環境
(AMD Athlon XP 2500+/ MEM 1024MB/ Windows 2000 Professional SP4)


・仮想PCの中に Windows 2000をインストール中
仮想PCの中に Windows 2000をインストール中



●Altera Quartus II 4.2のインストール

・動作実験に使用したバージョン Quartus 4.2
動作実験に使用したバージョン Quartus 4.2

・仮想PCの Windows 2000に Quartus II 4.2をインストール中
仮想PCの Windows 2000に Quartus II 4.2をインストール中


ホスト側に Quartusがインストールしてあっても 仮想PC側も問題無く動きます。

・仮想PCの中で Quartusでデザインのコンパイル中
仮想PCの中で Quartusでデザインのコンパイル中

・仮想PCの中で LPT-ByteBlasterMV経由で FPGAに JTAG書き込み成功
仮想PCの中で LPT-ByteBlasterMV経由で FPGAに JTAG書き込み成功

・実際に Cycloneでビットファイルのダウンロードの動作確認
実際に Cycloneでビットファイルのダウンロードの動作確認


ホスト側の Quartusも問題無く動きます。

・ホストで Quartusでデザインのコンパイル中
ホストで Quartusでデザインのコンパイル中

・ホストで LPT-ByteBlasterMV経由で FPGAに JTAG書き込み成功
ホストで LPT-ByteBlasterMV経由で FPGAに JTAG書き込み成功



●Virtual PC 2004の参考ベンチマーク
(AMD Athlon XP 2500+ Clk:1.8GHz Cache:512k FSB:266MHz)

性能低下は1割位のようです。十分に実用範囲で使えます。

・ホストで実行した Super PIの結果
(104万桁 56秒)
ホストで実行した Super PIの結果
(104万桁 56秒)

・ホストで実行した wcpuidの結果
(AMD Athlon XP 2500+)
ホストで実行した wcpuidの結果
(AMD Athlon XP 2500+)


・Virtual PC上で実行した Super PIの結果
(104万桁 61秒)
Virtual PC上で実行した Super PIの結果
(104万桁 61秒)

・Virtual PC上で実行した wcpuidの結果
(AMD Athlon XP 2500+相当)
Virtual PC上で実行した wcpuidの結果
(AMD Athlon XP 2500+相当)



●Virtual PC 2004の参考ベンチマーク
(Intel Pentium-4 630 Clk:3GHz Cache:2MB FSB:800MHz)

・ホストで実行した Super PIの結果
(104万桁 44秒)
ホストで実行した Super PIの結果
(104万桁 44秒)

・ホストで実行した CPU-Zの結果
(Intel Pentium-4 630)
ホストで実行した CPU-Zの結果
(Intel Pentium-4 630)


・Virtual PC上で実行した Super PIの結果
(104万桁 49秒)
Virtual PC上で実行した Super PIの結果
(104万桁 49秒)

・Virtual PC上で実行した wcpuidの結果
(Intel Pentium-4 630)
Virtual PC上で実行した wcpuidの結果
(Intel Pentium-4 630)


参考:InnoTek社の VirtualBox(1.3.8)で Super PIの結果(104万桁 46秒)
http://www.virtualbox.org/


●Virtual PC 2004の参考ベンチマーク
(Intel Celeron Clk:333MHz FSB:66MHz)

VPCによるオーバーヘッドで性能低下が激しく実用には向きません。
実用的な速度を得るにはホスト性能が 1.5GHz位は必要と思います。

ホストで実行した Super PIの結果(104万桁 372秒)

Virtual PC上で実行した Super PIの結果(104万桁 854秒)


●Virtual PC 2004の変な所(VPC2004 Ver.5.3.582.32での症状)

・ホスト側のクリップボード関係のツールが動かなくなる
 → VPC2004側の Clipboardフック処理のバグ?  → 私の自作クリップソフトのバグ? → 他の作者のツールでも再現したので VPC臭い
・仮想PC側のキーボード入力ができなくなる事がある
 → ひらがなキーを連打で復活する事がある
 → それでも駄目な時は VPC2004を再起動
・仮想PC側のVideoカードに認識が TRIO32/64の4Mの時と TRIO32/64の8Mの時がある
 → Virtual Machine Additionsをインストールすると グラフィックメモリが 8Mになる
 → ファイル共有も可能になるので便利
 → .vmcファイルの以下を直接追加編集しても良い?
  </ethernet_adapter>
  <video_adapter>
    <vram_size type="integer">8</vram_size>
  </video_adapter>
  <ide_adapter>
・オプション設定の全画面表示モードの項目で「解像度を調節して~」をオンにして仮想PC側を全画面モードで使用して終了するとホスト側の画面解像度もそれに引きずられる事が有る(再現性不明)
 → すげ~迷惑
 → 「解像度を調節して~」はチェックしない
・物凄く便利だけど、細かい所でマイクソソフトらしさがある
 → キーボードのテンキー部分が反応しない場合があるとか(原因不明)


●仮想マシンの時刻をホストと独立して設定する場合
仮想マシンの時刻同期機能を無効にする(VPC2004編)


●Windows Server 2003 R2の Sound Blaster 16用のサウンドドライバ
Windows XPから下記の2個のファイルを取り出して使います。
(MSの技術資料でも同じ事が書いてあった)
wdma_ctl.inf
ctlsb16.sys


●Windows Server 2003 R2の 速度改善
画面描画速度改善
 → コンパネの画面設定でアクセラレーションをフルにする。
   画面のプロパティ/詳細/トラブルシューティング/アクセラレータ: 最大
   (ライトコンバインって何だろ?速くなるらしいけど)

マイコンピュータの待ち時間改善(My Computerを開く時に 10秒の待ちが発生する)
 → デバイスマネージャのセカンダリIDEをPIOモードにする。(KB817472)
   Secondary IDE Channel/Advanced Settings/Device 0/Transfer Mode: PIO

(KB817472)
複数回のタイムアウトまたは CRC エラーの発生後 IDE ATA および ATAPI ディスクで PIO モードが使用される

さらに詳しくはコレを見て

[PPT] WIN388 Using Virtual PC 2004: Tips and Tricks
intrack14dec_tips_tricks_clean.ppt



●Microsoft Virtual PC 2007
Microsoft Virtual PC 2007(無償ダウンロード)

クライアント向け仮想化ソフトウェアVirtual PC 2007を利用する


裏技でWindwos2000にもインストール可能。
※ヒント:Orca msi CA_CheckIfWeCanInstall PSDK-x86.exe

・仮想PCの画面設定で全画面モードを指定しても、ホスト側の解像度がそれに引きずられる不具合は無くなった感じ?
・クリップボードのフック動作はVPC自体の動作仕様の様だ。

VPC2004との動作速度の違いは特に無い様だが、ゲストでXPを動かした場合に劇的改善との噂有り。


Tags: [Windows], [無人インストール]

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